私が自身の経験を振り返ってみても、性的なサービスを行う仕事が悪いことでもだらしないことでも全くないと考えています。むしろ看護師さんのような肉体的重労働に加えて、はじめて出会うお客さん1人1人にあわせた心遣いを必要とするとても大変な仕事だという思いは変わりません。そこを離れた今も同情や助けるとか可哀想みたいな傲慢な考えを持った事はありません。
世間では衝動的とか多動的とか恋愛依存とか様々な言葉で呼ばれていますがたしかに私たちが持っている特性は恋愛や異性に対しては弄ばれたり利用されやすい短所なのかもしれません。
自分が誰にも必要とされない無価値なものであるという不安や苦しさや寂しさを埋めて自分の存在を確認する為に風俗店に依存してしまっているのかもしれません。そのような特をたとえばホストクラブ・ショッピング・整形・恋愛・バンド・ギャンブル・アルコールなど様々な対象に依存してやり過ごしかろうじて命をつないでいるような女性は多くいるのだと思います。
お客さんは私たちの顔や身体をみて笑顔で褒めてくれるし、マネージャーさんは私たちの身体にお客さんがお金を払う以上は私たちの体調を気遣いどんな話も共感し、私たちがお客さんとたくさんセックスをするとスゴイね身体は大丈夫って褒めて感謝してくれます。遅刻やワガママも受容し住む部屋も無償で提供してくれます。その費用もマネージャーさんやスタッフさんの収入も全て私たちのセックスの対価から半分を搾取したもので成立していることも頭では理解しているのですが、たまに冷たい態度や必要とされていないと感じてしまうと、私たちから搾取する為のfake loveでさえ失うことが怖くなり、お客さんとたくさんセックスをすると与えられる偽りの優しさで自分の存在を感じてしまうのかもしれません。まるで三流ホストの心理操作のように思うかもしれません。生まれた時からなのかいつからなのかは私にもわかりませんが、確かに普通の皆さんと違う特性や不安を絶えず抱えて生きているのだと思います。
一般の職場や仕事ではまわりの方々は私をフラットな目線で捉え、特別扱いや貴方が1番必要といった嘘の優しさは与えられません。世間では私たちの持つ特性を甘えや弱さというのだと思いますが、私たちの周りにはfake loveが溢れていてそれに取り囲まれるてしまうと、さらなる孤立とさらに巨大化した不安や自分の存在価値に対する承認欲求がさらに強まる悪循環サイクルが生まれるのだと思います。
私がこのプロジェクトに取り組みこのような発信が出来ているのも、何もしていない時に去来する不安が全ての悪循環サイクルの起点だと考えた場合、それを打ち消すくらいに大きな目標を持ち、fake loveに打ち克つくらい関わった方に喜んで必要としていただける行動を起こすことが出来ないかという発想からです。その決意や取り組みをまるで自分のことのように喜び応援してくれる恋人や友人がいる事がfake loveに取り囲まれ孤立してしまった私を突き動かす原動力となり私に幸いしているのかもしれません。
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